SP500とオールカントリーの両方に投資すべきか?〜米国株式と全世界株式の比較〜

投資戦略

みなさん、こんにちは。社畜のとんかばです。

本日はSP500とオールカントリーの両方に投資すべきかについて紹介します。

記事紹介

オール・カントリーとS&P500は両方投資するべき?利回り・リスクで判断 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
本記事では、オール・カントリー(全世界株式)の具体的な商品の例として三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(以下、オルカン)を、S&P500(米国株式)の具体的な商品の例とし…

記事では全世界株式や米国株式を対象とした低コストのインデックスファンドとして、SP500とオールカントリーを対象指数とする国内投信とそのリターン・リスク・コスト・対象国・構成銘柄などについて比較・検討した上で、米国株式と全世界株式に両方に投資すべきかについて述べられています。

必ずしも両方に投資する必要はない

米国株式に連動した国内投信として「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、全世界株式に連動した国内投信として「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を比較・検討されています。どちらも三菱UFJアセットマネジメントが運用されている低コストで優良なインデックスファンドです。

記事では表や図で非常にわかりやすく説明されています。以下、その一部を要約して紹介します。

slim米国株式SP500の方が優位

純資産総額、年率リターン(1年・3年・5年)

少しでも純資産総額が多い、少しでもリターンを上げたいはslim米国株式SP500の方が適しています。

slim全世界株式オールカントリーの方が優位

信託報酬、年率リスク(1年・3年・5年)、構成銘柄数、投資対象国

少しでも信託報酬を下げたい、少しでもリスクを下げたい、世界中の多くの企業や国々に広範囲に分散したい人はslim全世界株式オールカントリーの方が適しています。

いずれも同程度のもの

シャープレシオ(1年・3年・5年)

リスクあたりのリターンから計算される数字であり、リスクに対してどのくらいのリターンを得ることができるかという投資の効率性を表す指標であるシャープレシオは同程度です。つまり、同じリスクをとった際に得られるリターンはいずれも同じとなります。

ここまでSP500とオールカントリーを比較・検討した上で優劣を紹介しましたが、いずれも甲乙つけがたいほど非常に低コストで優良なインデックスファンドであり、大きなリターンを得ることができています。

ただし、注意点は年率リターン・年率リスクは1〜5年の短期間の数値であることです。中長期では切り取る期間によってリターン・リスクが変わる可能性があります。大きなショックや暴落などの急落・停滞が生じた場合、最大下落率や下落・停滞期間も大きく変わる可能性があります。

また、いずれの投資信託も円建ての評価額となっている点にも注意が必要です。為替変動による影響を大きく受けているため、ドル建てなどの外貨建ての評価額であれば数字が変わる大きく可能性もあります。

今回の記事を踏まえた上で「SP500とオールカントリーの両方に投資すべきか?」という問いに対する僕の意見を紹介します。

  • 必ずしも両方に投資する必要はない、どちらも非常に優れた投資対象である
  • 米国株式に集中投資したい人や少しでもリターンを上げたい人はSP500が適している
  • 全世界株式(世界中の多くの企業や国々)に分散投資したい人や少しでもコストとリスクを下げたい人はオールカントリーが適している
  • 自分の資産形成の目的や目標、リスク許容度、好みに適した方を選べば良い
  • どちらかを選ぶなら全世界株式のオールカントリーを優先に投資した方が良い
  • 自分が心地よく投資を続けられるなら両方とも投資するのも良い

どちらもコスト・リスク・リターンに非常に優れた投資対象であり、必ずしも両方に投資する必要はありません。米国株式のSP500も全世界株式のオールカントリーも同じ株式であり、両方に投資しても分散投資としての効果は少ないと思われます。

米国株式への集中投資や少しでもリターンを上げたい人はSP500、全世界株式への分散投資や少しでもコストとリスクを下げたい人はオールカントリーが適しています。自分の資産形成の目的や目標、好みに適した方を選べば良いでしょう。

一方で、今後は中長期で米国株式が停滞局面を迎える可能性も否定できません。未来は誰にも予測できないことを考えれば、全世界株式のオールカントリーの方が無難です。僕らのような一般人の資産形成の場合、どちらかを選ぶなら全世界株式のオールカントリーを優先に投資した方が良いと考えます。

ただし、SP500とオールカントリーのどちらにするか選べない人は自分が心地よく投資を続けられるなら両方とも投資するのも良いと思います。長期の資産形成形成では同じ投資対象の株式であれば「何に投資するかよりも」「どれくらい続けられるか」の方が重要だからです。

実際、僕の場合、新NISAは全世界株式、iDeCoは先進国株式、旧つみたてNISAと特定口座は米国株式にそれぞれ投資しています。分散投資としての意味を求めているのではなく、各口座の目的ごとに最適な投資対象や自分が精神的に最も心地よく投資を続けられることを優先した結果です。

結論、必ずしも両方に投資する必要はありません。自分に適した方を選ぶと良いでしょう。また、どちらかを選ぶなら全世界株式のオールカントリーを優先に投資した方が良いですが、自分が心地よく投資を続けられるなら両方とも投資するのも良いと僕は考えます。投資に絶対的な正解はありませんね。

まとめ

本日はSP500とオールカントリーの両方に投資すべきかについて紹介しました。

SP500もオールカントリーもどちらも非常に優れた投資対象ですが、必ずしも両方に投資する必要はなく、自分の資産形成に適した方を選べば良いでしょう。

また、どちらかを選ぶなら全世界株式のオールカントリーを優先に投資した方が良いですが、自分が心地よく投資を続けられるなら両方とも投資するのも良いですね。

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