みなさん、こんにちは。社畜のとんかばです。
本日は全世界株式と米国株式における取り崩し率と成功確率の比較について紹介します。
全世界株式と米国株式のける取り崩し率と成功確率
前回の記事では全世界株式と米国株式における4%ルールの比較について紹介しました。
下記の表は、全世界株式と米国株式における取り崩し率と成功確率について、株式-債券の比率ごとに示されています。
全世界株式と米国株式の比較
The Sustainability of (Global) Withdrawal Strategies より引用
左の紫色の枠が全世界株式、右の赤色の枠が米国株式の結果です。
IWRは毎年の取り崩し率(%)、80-20の数字は株式-債券の比率を表しています。
Fは失敗確率(退職後を想定して30年後に資産が枯渇する確率)です。
ポイントは以下の3つです。
- 株式の割合が多いほど失敗確率が低い
- 全世界は取り崩し率3%以下で失敗確率が低い
- 米国は取り崩し率4%以下で失敗確率が低い
株式の割合が多いほど失敗確率が低い
全世界・米国の両方とも、株式の割合が高いほど失敗確率が低い結果となっています。
これは中長期的にみれば株式の方が債券よりもリターンが高いからです。
例えば、同じ取り崩し率4%でも、全世界株式の場合は「株式80-債券20」と「株式20-債券80」を比べると失敗確率は20%の差、米国株式の場合は同様のケースで36%の差となっています。
全世界と米国の両方とも、できるだけ株式の割合を多くする方がベターな選択となります。
個人的には株式の割合は少なくても50%以上にした方が良いと考えています。
この表では記載していませんが、おそらく株式100%になると失敗確率はさらに低くなると予想されます。
僕は一般的な個人投資家であれば基本的に債券は不要だと考えているため、株式100%のシンプルなポートフォリオをおすすめします。
僕はリスク資産を100%株式、その他は無リスク資産として現金を多めに準備する予定です
全世界は取り崩し率3%以下で失敗確率が低い
全世界の場合、取り崩し率は3%以下で失敗確率が非常に低くなっています。
例えば、株式60-債券40で取り崩し率3%の場合、失敗確率は3.3%です。
一方で、同じ株式60-債券40の資産配分でも取り崩し率4%の場合、失敗確率は22%まで上がります。
そのため、全世界の株式と債券は取り崩し率3%が最適解となります。
僕は全世界株式も取り崩し率4%を採用する予定ですが、基本的には取り崩し率3%をおすすめします
米国は取り崩し率4%以下で失敗確率が低い
全世界の場合、取り崩し率は4%以下で失敗確率が非常に低くなっています。
例えば、株式60-債券40で取り崩し率4%の場合、失敗確率は4.4%です。
そのため、米国の株式と債券は取り崩し率4%が最適解となります。
また、取り崩し率3%以下では失敗確率は驚異の0%です。
より保守的にしたい人は取り崩し率3%をおすすめします。
基本的には取り崩し率4%、保守的には取り崩し率3%がおすすめです
まとめ
本日は全世界株式と米国株式における取り崩し率と成功確率の比較について紹介しました。
全世界・米国ともに株式の割合はできるだけ多く配分した方が良いですね。
また、全世界の株式と債券は取り崩し率3%、米国の株式と債券は取り崩し率4%をおすすめします。
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